建物総合管理 環境衛生|Environmental health 環境衛生 空気|衛生点検 どんな建物の中にも必ず存在する空気。人が生きるためにはなくてはならない空気ですが、残念ながらその状態を目で見ることはできません。空気を科学的にとらえて、きれいな状態に保ち続けるために法律や基準に基づいて空気環境測定が行われています。 なぜ、空気環境測定が法律で厳格に義務付けられているのでしょうか。特定建築物に指定される大規模な建物では、開閉できる窓が少なく、ほとんどが空調システムで建物内の空気を循環させています。そうした中で、空調や換気の設備空調や換気の設備に不良があると、汚れたままの空気が循環することになり、人体に深刻な被害を及ぼします。万一、一酸化炭素が空気中に増えてしまうと人命にも関わります。あるいは、空調にカビなどが発生した場合には、常にカビの胞子を吸い込んでいることになり、肺炎などの健康被害を引き起こしてしまいます。 したがって、施設内の空気が清潔かどうかを細かくチェックする必要があるのです。 水|衛生点検 水は、社会のさまざまなシーンで用いられており、私たちの暮らしに欠かせません。 水質検査は、水が使用される目的の基準に合致しているかどうかを測定するものです。検査の内容は、水の色やにおい、微生物・細菌の有無などで判定します。検査項目やその基準は、水の使用目的ごとに準拠する法令があり、それぞれで定められています。 基準を満たさない水が用いられると、社会でさまざまなリスクが発生します。もっとも重大な被害は、人体への悪影響でしょう。飲料水が基準に合致しないまま使用されれば、深刻な健康被害が起こります。さらに、プールや浴場など、人がじかに接する水も感染症発症の原因となり、重大な健康被害をもたらす可能性があります。また、河川や沼・湖などの水についても水質基準を設定しています。水が汚染されると、大規模な公害や環境破壊につながる場合があります。